井熊亮プロデュース、マイワシパターン絶対攻略用ミノー

毎年、秋になると阪神間ではマイワシが接岸しシーバス・青物の活性が上がり賑わいを見せています。私（井熊亮）もマイワシパターンの時期には通い詰め、ジャクソンのルアーに限らず様々なルアーをテストしてきました。そして、最後に辿り着いた結論が、往年の名選手「アスリート14SS」。シルエット、動き、飛距離は申し分無く、安定して釣果を叩き出し、更にはランカーシーバス、鰤との出会いを幾度となく導いてくれた「アスリート14SS」の性能は計り知れません。アスリートが、完成された最強ミノーであることは誰もが知るところですが、ことマイワシパターンという状況下においては、一つだけ難点がありました。それは、潜行深度。潜行深度を確保する為には、リトリーブスピードの調整とロッドワークを小刻みに行わなければならず、技術が必要とされました。玄人は、自分のウデで釣ったという満足感を得られるのですが、それでは、「最強」ミノーと呼ばれるアスリートを「最強」たらしめるには不足があります。そこで、誰もが巻くだけで同じレンジに到達し、レンジキープを容易にできるルアーを作らなければならないという想いで、敢えてアスリートというレジェンドに手を加える決意をしました。開発段階で重視したことは、以下の3項目。①潜行深度を確保するために、リップ形状は水流を掴みやすいスプーン型へ。②大型ベイト接岸時に、その群れの中で捕食対象として一際目立たせる必要があります。ボディ寸法は、丸みを付け体積を増やし波動を強めました。③また、移動ウェイト個数をタングステン4個（6～7mm）からタングステン2個（8mm）へ変更することにより、ベイトをリアルに演出するタイトなウォブロールアクションとしました。カラー選定も全て過去のアスリートを一新しゼロベースで再考。当然、名選手「アスリート」の改良は私1人の手に負えるわけもなく、マイワシパターンや大型ベイトパターンに精通される方々にも協力を仰ぎました。皆様テストを心よく引き受けてくださったのは、アングラーとして「アスリート」に対するリスペクトと、このルアーを再構築する難解な楽しさがありました。こうして苦難の末、「Newアスリート13MDS」が完成・・・アスリートの名に恥じない釣果を保証します。