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マガジン 【開発秘話】アスリートSSシリーズ あの引っ掛かりの秘密 SALT

このシリーズは2007年に発売。もう発売から19年経ちます。元々はサーフのヒラメやシーバス用として開発された商品。現在でも北海道の海ザクラ用ミノーとして人気・実績No.1ミノーとして、その地位を不動のものとしております。

実はこのミノーの重心移動システムには、ちょっとした工夫が施されております。使われてお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ルアーを巻いてきてピックアップした時、次のキャストに備えてウエイトがテール側へ移動する際に少し引っ掛かる感じがすると思います。

 

 

これはリトリーブ中にウエイトが安易にテール側へ戻ってしまうことを防ぐためのストッパーが効いているため。丁度マグネットで止まっていたウエイトが、その重さに耐え切れずリリースされたように。重心移動のウエイト保持のためにマグネットを使っているメーカーは多々ありますが、アスリートSSシリーズではマグネットを使わずに同様の効果を発揮しております。その秘密は側面のウエイトレールに設けた窪み。フックハンガーを乗り越えるための上下方向段差によるストッパー効果に加え、側面に一番テール寄りのウエイトが簡易的にはまる窪みを設けることにより、ボディが大きく寝てしまうロールアクションでもウエイトを最適な場所へ保持できます。激しいジャーキングにも対応できる安定性はここから生まれてきます。

 

 

マグネットを使わないことによって構造がシンプルになり、重心を極力後方へ移動させたいキャスト時に前方に残る重さを最小限にできます。シンプルゆえにトラブルも減り、パーツ点数が減ることによってコストが抑えられます。コストはそのまま定価へ反映されてしまうので、これはユーザーさんにとっても大きなメリット。

側面に窪みを付けるだけというとても小さなアイデアではありますが、その効果は絶大。『体感できる性能を極力シンプルに』と心掛けている私にとっては大変お気に入りのアイデアです。発売から19年経ってもその性能に不足を感じないことをうれしく思います。このシステムはアスリートSSVシリーズやアスリート+シリーズにも使われております。

これからもユーザーさんのご期待に応えられるよう、いたずらに複雑な構造にしなくても高性能が発揮できる独自システムを生み出していきたいと思います。

 

使用製品一覧

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