マガジン SLJの基本や釣り方・タックルを紹介!オフショア実釣で爆釣した
目次
最近よく聞くSLJとは?
海釣りの道具や釣り方は日々進化しています。より刺激的で、よりダイレクトに魚を釣る方法が開発されていますが、横文字やアルファベットが並ぶと「何だこれ?」となるのは、多くのアングラーが経験しているはずです。
今回「SLJ」と呼ばれる釣り方の基本やタックル、そしてオフショアでの実釣結果を紹介します。SLJという釣りの魅力に、ドハマりするアングラーが増えているようです。
SLJ(スーパーライトジギング)のテーマは「ライト」
そもそもSLJとは何の英語の略称なのかというと「Super Light Jiging(スーパーライトジギング)」の英語の頭文字を略したものになります。
要するにジギングなのですが、「ジギング」に「スーパーライト」がついている、ということは、つまりジギング以上に軽いルアーやロッド・ラインを使う釣り方がSLJなのです。
SLJの紹介と釣行動画
SLJのアカハタ爆釣動画
SLJとジギングの違い
SLJとジギングは3つの違いがあります。
- タックルの軽さ(ロッド、リール、ライン、ルアー)
- 対象魚のサイズ
- オフショアでのポイントの水深(50m前後)
SLJはジギングと比べ、手軽さが大きく変わります。また、ロッドはシーバスロッドが使えるなど、現在持っているロッドでも十分対応が可能なため、初心者や他の釣りをやる方にもおすすめの釣り方です。
SLJで釣れる魚
SLJで釣れる魚は、回遊魚から根魚まで多様な魚が釣れます。
- 中型の青物
- 根魚・底もの
- シーバスなど
SLJの釣りでは、ジギングで釣れる魚に比べると一回り小さいサイズの魚がターゲットです。狙うレンジ(層)によって釣れる魚種も変わります。
SLJの魅力
SLJに魅了されているアングラーたちは、以下のような点に魅了されています。
- 魚とのダイレクトで、スリリングで、ギリギリのファイト
- 対象魚以外の魚も釣れやすい(ルアーが小さければ「喰う」)
- シーバスタックルなどロッドの応用が利く
何といってもSLJの魅力は「うわ、やばい、ロッドが持っていかれそう」という、かかった魚とのやり取りです。
また、手軽さゆえに色々なジャンルを専門とする釣り人でも、SLJにチャレンジできます。今回のオフショアでの釣行には、専門のジャンルがブラックバスである横川さんも同行し、SLJを楽しみました。
SLJに適したタックル
SLJ(スーパーライトジギング)と呼ばれることからも、SLJに適したタックルは、魚のダイレクトな引きを楽しむことに特化したタックルが適しています。
感度や軽さが「スーパーライト」なタックル選びは、この釣りの魅力を引き出す基本です。
SLJのタックル①:ロッド
SLJのロッドを選ぶ判断に迷った場合、店頭のロッド販売所の「SLJ対応」と書かれた商品を選ぶことが無難です。
- 長さ:6ft~7ft程度
- パワー:ハード(ヘビーなどと表記されたもの)
- ウェイト:20g~80g程度
「スーパーライトジギング」とは言いつつ、突然の大物もかかる可能性があります。
オフショアになるとなおさらその可能性が高くなるため、パワーがあるロッド選びをしつつ、長さは長すぎず、操作性の良いものを選びましょう。
また、ジャークが基本のオフショアのSLJにおいては、軽いほど疲れ知らずに釣りが楽しめます。
SLJのタックル②:リール
SLJでは比較的浅い水深の釣りがメインですが、潮の流れなども考慮してラインキャパとリール性能も重視。200m以上ラインを巻くことのできる3000番~4000番であれば問題ありません。細いラインを使用しての釣りになるので、ドラグ性能が良い機種を選ぶのが鉄則です。
SLJのタックル③:ライン
SLJで使用するラインは、号数が低く、感度や操作性重視のものを選びます。
- タイプ:PEライン
- 号数:0.6~1号程度
スーパーライトジギングとしての魅力を感じるには、ラインはできるだけ細い方が良いです。根ズレの可能性の低い釣りでは0.6号のPEラインを使い、根魚を狙う場合は号数が高いラインを使いましょう。初心者の方は1号を基準として使用してください。
SLJのタックル④:リーダー
SLJで使用するリーダーは、メインPEラインの号数に合わせて使い分けます。
- ポンド:12lb~20lb程度
- 種類:フロロカーボン
- 長さ:1ヒロ~2ヒロ
根ズレの心配のない釣りでは、リーダーのポンド数(号数)の低いもの、根ズレの心配のある釣りではポンド数の高いものを使用しましょう。長さは最低1ヒロ(両手を広げた幅)を基本で確保してください。対象魚の長さよりも長くとれていれば良いかと思います。
オフショアのSLJの基本的な釣り方
オフショアのSLJの基本的な釣り方は3つあります。
- フォールと着底
- ワンピッチ・ジャーク
- ただ巻き
基本的にオフショアの釣り方は、縦の動きの釣りが基本です。ただし、SLJだからこそ横に動かす釣りも可能で、釣り方に幅を持たせられます。
着底とフォール
オフショアのSLJの場合、基本的に遠投でなく足もとの海を攻めることなります。
その際着底するまでメタルジグを落とすことになりますが、ベールを起こしてフォールをしている時に、放出する糸の量を指で調節するフェザリングを行って、糸ふけを出しすぎない事が大切です。
放出されるラインが止まった時にリールのベールを戻し、すぐに巻き始めましょう。根がかりのリスクを減らすコツです。
今回の釣行のファーストヒットだったスマガツオは、着底直後のアクションで釣れました。つまりカツオのような回遊魚でも、海の底付近を泳いでいるということです。
着底を判断し、すぐにアクションすることで釣れた魚であると考えると、着底を判断するコツを身に付ける必要があることが分かります。
ワンピッチ・ジャーク
ワンピッチ・ジャークはオフショアのジギングで一般的に使われるアクションです。
「ワンピッチ=リールを1回転させる」と「ジャーク=ロッドをあおる」を同時に行うアクションで、ショアやオフショアにおけるジグを使った釣りで最も使われる釣り方になります。
操作性の良いSLJの釣りでは、ジャークのタイミングやジグを動かす距離を変えやすいため、多彩な魚種を狙えます。
ただ巻き
ただ巻きはジギングで使われるアクションで、SLJのような軽さを重視する釣りであるほど効果を発揮しやすい釣り方です。
SLJは「J=ジギング」とは言いますが、使うロッドはミノーやバイブレーションなどのルアーも使いやすいものを使用します。例えば、ナブラが発生している状況では表層を攻めたいので、ジグよりレンジキープしやすいルアーで「ただ巻き」の釣り方が有効です。
SLJのオフショア釣行は高級魚や青物・根魚まで多彩
今回SLJをオフショアでやってみました。スタッフを含め、船上にいた人の釣果をトータルすると、青物から根魚まで多彩でした。
- スマガツオ
- ショゴ(カンパチの幼魚)
- アカハタ
- イトヒキアジ
- シイラ
本来はヒラスズキや青物を狙うつもりでしたが、ベタ凪無風だったので、ターゲットをショゴに変更。ある意味これが良い結果を生みました。オフショアのSLJならではの結果にもなり、楽しい釣行でした。
実釣!オフショアSLJで使用したタックルやルアーを紹介
今回のオフショアSLJ釣行は、2つのタックルを使用しました。
【SLJタックルデータ】
ロッド:ジャクソン オーシャンゲートジギングプロト
リール:シマノ ヴァンキッシュ4000XG
ライン:バリバス マックスパワーPEX8 0.6号
リーダー:バリバス シーバスショックリーダー フロロ12lb
ルアー:ジャクソン メタルエフェクトstayfall40g
1つめのタックルでは、スマガツオとショゴが釣れています。PEラインは0.6号とかなり細目のラインですが、強烈な引きのスマガツオをあげたことから、タックルの強さを証明できました。
【アカハタタックルデータ】
ロッド:ジャクソン ジェスター701XMH-SP
リール:ダイワ セルテート
ライン:バリバス マックスパワーPEX8 1.5号
リーダー:バリバス シーバスショックリーダー フロロ25lb
ルアー:ジャクソン SEハタクロー
2つめがアカハタ狙いのタックルです。アカハタはロックフィッシュであるため、1つめのSLJタックルよりも太いラインを使用しています。
スマガツオとショゴにも負けないSLJロッド「オーシャンゲートSLJプロトモデル」
「オーシャンゲートシリーズ」の中でも、より洗練されたオーシャンゲートSLJプロトモデル。今回のオフショアSLJ釣行でも、スマガツオの引きを存分に感じさせつつ、しっかり「ぶり上げ」までたどり着けました。
- 青物に負けないロッドパワー
- ティップからベリーに掛けて繊細だが張りと粘りを両立
オーシャンゲートSLJプロトモデルは、まさにSLJ(スーパーライトジギング)の楽しさを体感できるロッドです。しかし、ランディングまで行えて初めて釣りが成立する以上、パワーもある程度必要。
つまりSLJを最大限に楽しめるロッドが、オーシャンゲートSLJプロトです。
現在開発を進めており、販売まで今しばらくお待ちください。
アカハタを爆釣させたジェスター701XMH-SP
ジェスター701XMH-SPは、今回のオフショアSLJ釣行でアカハタを爆釣させたロッドです。コンセプトは「ボートシーバスよりも強いロッド」ですが、ライトなジギング用のロッドとしても幅広く対応できます。
- 自由度の低いサワラ乗合船などでも強引にランディングが可能
- 細いラインも太いラインもストレスなくキャストでき軽さも求めたチタンフレームトルザイトリングを使用
- SLJ向きの適度な張りとティップの柔らかさ
繊細なティップを持ち合わせているが、大型の青物と対等にファイトも出来るロッドでありSLJで使用する性能も持ち合わせています。SLJの魅力を楽しみつつ、強引なやり取りもできる欲張りなロッドとも言えます。
SLJでもバーチカルに攻めるメタルエフェクトstayfa1140g
メタルエフェクトは「黒豹ジャーク」を、簡単に再現してくれるルアーです。
そもそも「黒豹ジャーク」は、3回ジャーク(リールも3回巻く)しフォールを繰り返すアクションで、フォールさせる瞬間に竿先を下げ、ジグの本来の動きをナチュラルに演出し「喰わせの間」を与える釣り方です。
ステイフォールではジグの側面に窪みを設け、水を嚙ませることで、フォール中に一瞬ステイさせることを可能にしました。つまり「黒豹ジャーク」の「美味しいところ」を、ジグが勝手に演出するのです。
SLJをオフショアで行う際は、ジャーキングとフォールが一般的なアクションとして使われます。まさにフォールに緩急と移動幅を効かせるメタルエフェクトは、バーチカルな動きで魚を誘うことが可能です。
その結果が、スマガツオの釣果へとつながりました。
ギャロップASFEで弱ったベイトを演出
「メタルジグのスタンダード」と言えば、ギャロップシリーズ。シャープなエッジとコンパクトな厚みのシルエットが、魚を魅了します。今回の釣行では、ショゴを魅了しました。
弱ったベイトの動きを演出するため、捕食スイッチの入りきらない魚にもアピールし、釣果を伸ばしてくれるジグです。
SEハタクローで無限アカハタ天国へ
今回のオフショアSLJでは、アカハタが20匹以上爆釣しました。その際使用したルアーが、SEハタクローです。
クロー系ワームは、ショア・オフショアのどちらでも使用可能でベイトフィッシュパターン、甲殻類パターンの両方で使用できます。
SEハタクローは比較的「硬い」ワームで、ここぞというときに強烈な波動を生み出し、魚を爆釣させ続けます。また、高比重のボディーマテリアルを採用することによって、根掛りで千切れない充分な強度と、フックのホールド性を高め、更にボディー表面に設けられたリブにより高いスナッグレス性能を発揮しています。
これによりワーム交換の頻度を抑えることで、リズムを崩す事無くアップテンポな攻めが可能です。
SLJのロッド操作方法
もともと今回のSLJ釣行はヒラスズキ狙いでしたが、海が穏やか過ぎてサラシができない状況だったため、水深50mより浅い地点を流すことにしました。
ワンピッチ・ジャークでスマガツオ
スマガツオは、メタルエフェクトを使用していたときに釣れました。ジグを底まで沈め、着底(ラインが出なくなります)させ、そこからワンピッチ・ジャークを行うとすかさず「ゴンッ」。
SLJだけでなく、ジギングにおいて最も基本的な釣り方でスマガツオが釣れました。やはり、オフショアのSLJと言っても、基本的な釣り方はジギングと変わらないのですね。
アカハタのロッド操作方法
今回のアカハタ狙いでは、以下のような釣り方
- ロングキャスト
- 着底
- ちょんちょんと竿先を動かす
これだけの釣り方でアカハタが爆釣しました。
仕掛けはSEアカハタクロ―の直リグでした。直リグとは、針と重りが一体化したルアーで、操作性の良さがアップする釣り方です。操作性を求めるSLJにおいては、オフショアであっても有効に使える仕掛けですね。
SLJとは魚とのやり取りがより楽しくなる釣り方だった
SLJ(スーパーライトジギング)とは、軽めのタックルを使用して魚の引きをダイレクトに味わえる、最近はやっている釣りです。
オフショアでの釣りは、中型の青物やシーバスなどパワーのある魚に出会いやすく、SLJの魅力が最大限に引き出せます。シーバスロッドでも流用可能なので、すぐにでも多彩な魚種が狙えるSLJに出かけ、「まさか」の魚を釣りましょう。
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