マガジン 【チニング初心者向け】チヌ釣りに最適なタックル紹介!爆釣したチニング講習会報告 SALT
目次
チニング講習会で爆釣しちゃいました!
2020年7月。
兵庫県にある武庫川にて店員さん向けのチニング講習会を開催しました。
Jacksonからは、プロスタッフのモンキーちゃんが講師として指導してくれました。教え方が素晴らしすぎたので、講習会参加者がチヌ(クロダイ等)を釣りまくります!
終わってみれば、3時間から4時間ほどの講習会で10匹のチヌ(キビレ含むクロダイのバラシ多数)が釣れました。
講習会の内容は使用するルアーやタックル、フリリグの利点やビフテキのセッティング方法、アクション、アタリの出方、そしてチヌ(クロダイ等)がつくポイントなどさまざまです。
チニング初心者でも、笑いが出るほど楽しめた(当日の釣り場の状況はすこぶる悪かったですが・・・)講習内容を、大公開します。
動画はこちらです。
講習会で黒豹が使用したタックル
今回のチニングで使用した黒豹のタックルがこちらです。SLSを流用しました。
【タックルデータ】
ロッド:【ジャクソン】サーフトライブSLS9062L +
リール:【シマノ】ヴァンキッシュ4000XG
ライン:【バリバス】マックスパワーPEX80.6号
リーダー:【バリバス】シーバスショックリーダーフロロ12lb
ルアー:【ジャクソン】フリリグ・エグジグホッグ
小さなベイトの他には、甲殻類を好んで捕食するのがチヌです。
チヌはタイ科の魚(bream=ブリーム)で、チニングは別名ブリ―ムゲームとも言います。
ブリ―ムゲームでは、引きの強いチヌとのやり取りを楽しみつつ、決して主導権は与えないタックルバランスが必要です。
「サーフ専用?」サーフトライブSLS9062L +はチニングも守備範囲
サーフの釣り用に開発したサーフトライブですが、SLS9062L∔はチニングで扱うルアーもがっつり守備範囲内です。
- MAX30gのルアーが扱え、チニングで使う軽いルアーも投げられる
- SLS(スーパーライトショアジギング)設計だからこそチヌの強い引きが楽しい
- 9ft6in設計が河口でのチニングも可能に
サーフトライブSLS9062L∔はSLS用に設計されたロッドですが、チニングにも使えるロッドです。当然チニングで使用する可能性のある、軽いルアーの取り扱いもできます。
操作性も良く、SLSとはいえ十分戦闘能力を発揮するロッドです。
2021年に入りオーシャンゲートシリーズに待望の「ライトゲームミックス」が追加
オーシャンゲート ライトゲームミックス | ジャクソン | Jackson | ルアー | 釣り
・JOG-74L-K ST LGMX・・・チヌのボトムゲームに適しているソリッドティップロッド
・JOG-76L-K LGMX・・・チヌのトップゲームなどプラグ系に対応できるロッド
上記2本はライトゲームに特化したロッドになっています。チニングを少しやってみたいとお考えのアングラーにはピッタリの価格帯でコスパが高いロッドです。
チニングだけではなく、ライトゲーム全般をカバーする様に作られているので、旅行シーズンなどに1本持って行くならこのロッドが最適。
エグジグホッグが濁りの川でもチヌにアピール
エグジグホッグ | ジャクソン | Jackson | ルアー | 釣り
今回の釣行では、フリリグやビーンズシンカーを使い、ワームにエグジグホッグを使用しました。
- クリアからマッディーまで幅広い水の色に対応
- バス用に開発されたがチヌ・シーバスも釣れる
- 繊細なシリコンラバーのアクションを掻き消す事無く同調し、アピール力倍増
釣行日の朝まで雨が降っており、マッディーで流れの速い河川でしたが、エグジグホッグはその中でも結果を出しました。
チニングのルアーセッティング
チニングはトップ系ルアーやバイブレーション、クロー系ワームなどさまざまなルアーが使われます。
今回の講習会では、チニング初心者でも扱いやすく、結果も出しやすい「底」を意識したワームのエグジグホッグを使用して釣りを行いました。
梅雨時期の濁りが強い河川などではやはりワームサイズを大きく見せる事も大事なので今回はエグジグホッグでしたが、
濁りが無いエリアなどで有効な、ちぬころクローなどもチヌには強いアイテムとなってます。
ちぬころクロー | ジャクソン | Jackson | ルアー | 釣り
ちぬころクローを使った解説はこちらもご覧ください↓
ビフテキリグ(ビーフリーテキサスリグ)
ビフテキリグ(ビーフリーテキサスリグ)は、チニングだけでなくバス釣りでもよく使われるセッティングです。
使用するアイテムはこちら↓
①シンカー(ストッパーである程度移動可)
②フック
③ワーム
①のシンカーがラインを自由に移動することから「ビーフリー」と呼ばれます。
ビフテキリグではシンカーが移動するため、キャスト後シンカーがワームよりも先に着底し、その後ワームが自然なフォールを見せます。
チヌに対して自然にアピールすることがビフテキリグの一番の特徴です。
直リグで面倒な作業とおさらば!
ワームを使った場合フックとリーダーは直接結びます。そのため、ルアーローテーションの中に、ワームを入れたくても、ワームからルアーに変更する度にラインを切り、結ばなければなりません。
「スナップなら楽なんだけどなあ…」
これを革命的に楽にしたのが、直リグです。
直リグではスナップを使用し、ワームのフックに通します。
- すべてのルアー・ワームのローテーションが可能
- スナップにシンカーを通して重さの調整
- ノーシンカーでナチュラルなアピール
「ルアーの動きが…」と思う方もいるかもしれませんが、意外とこれでも釣果を出せているのが現状です。
フリリグとビーンズシンカーの違い
モンキー先生によると、フリリグとビーンズシンカーはシンカーの形こそ違えど、大きな違いはないそうです。
ただし、ビーンズシンカーは転がりやすく、フリリグはその場にとどまりやすい形状をしています。
当日の川の流れなどにより、転がすべきか、それともじっくりゆっくり見せるべきかを判断すると良いでしょう。
夜はなるべくじっくりルアーを見せたいと考えると、フリリグの方が良いかもしれませんね。
チニングで使う「ビフテキ」と「直リグ」の違い
チニングのような、底を意識した釣りではシンカーのある・なし、または重さやセッティングにより大きく釣果が変わります。
シンカーのセッティングで基本的なものがビフテキや直リグ。そもそも、ビフテキと直リグにはどのような違いがあるのでしょうか。
ビフテキは「動く」直リグは「動かない」
ビフテキはシンカーとして使うフリリグやビーンズシンカーがラインの間を動くセッティングとなっています(ストッパーにより動く距離を制限することが可能)。
一方直リグは、フックとシンカーが一体となっており、ビフテキのようにシンカーが動くことはありません。
それぞれのメリット・デメリットを挙げると、以下のようになります。
【メリット】
- ビフテキ:自然なアクションでチヌを誘う、根がかりが少ない
- 直リグ:操作性が良い、アタリが取りやすい
【デメリット】
- ビフテキ:水面や上のレンジにカバーがあると対応できない、リグが結び目にダメージを与える
- 直リグ:根がかりが多い、フォールに違和感を与える
ビフテキと直リグは、それぞれのメリットがあります。釣り場の状況に合わせて変更すべきですが、無難なセッティングはビフテキです。
今回の講習会においても、ビフテキのセッティングを講習会参加者におすすめしました。
ビフテキと直リグに共通する大切なポイント
ビフテキにも直リグにも共通するポイントは、重さの選択です。
ブリ―ムゲームにおいて、フォールスピードは釣果に直結します。とくにビフテキの場合、リグを重くすると、リグの着底が早くなることで、ワームのフォール時間が長くなります。
さらに川の流れの速さにより、フォール中のワームの移動距離やリグ着底後の動き方も変わります。
チヌの反応により重さを選択する必要もあるため、ビフテキにしろ直リグにしろ、状況に合わせて重さを選択することが大切です。
講習会で教えたチニングのアクションとアタリの取り方を伝授!
講習会では、ビフテキリグを使ってブリ―ムゲームを楽しみました。チヌ(クロダイ等)が爆釣したアクションとアタリの取り方を、ここで共有したいと思います。
当日はマッディーで、雨の影響で川の流れが速く、モンキー先生は半分厳しい状況であることを覚悟していました。
昨年のチニング講習会も同様に厳しく、その思いがよみがえってきましたが、昨年とは違う結果を出します。
ボトムバンピングのアクションは基本中の基本
底を意識するチニングにおいて最も有効なアクションが、ボトムバンピングです。
- 着底
- ちょんちょんと竿先を上げる
- 糸ふけを取る
- 3秒ステイ
このアクションをチニング講習会で指導すると爆釣しました。アクションをする上での注意点がこちらです。
- 竿先をちょんちょんするときのロッドの角度は45度程度
- 糸ふけを取るときにラインテンションを張り過ぎない
ボトムバンピングは底を跳ねるように動かすのがコツです。
ラインテンションを張った状態でちょんちょんというよりは、高い位置にロッドを構え、糸ふけを弾くイメージでちょんちょんしましょう。これで移動距離が抑えられます。
チニング初心者でも超簡単なズル引き
ズル引きは、チニングが初めての方でも簡単にできるアクションです。
- 着底
- 3秒でリール1回転程度(どのようにでも変更可)で巻く
- たまにステイ
ロッドアクションの必要がなく、ただ糸を巻くだけもチヌは釣れます。巻いてるときもステイしてるときも、アタリが出るので気は抜けません。
しかし、ズル引きは根がかりの可能性が高いです。リールを巻いてるときに抵抗を感じたら、チョンと竿先を動かすと根がかりを回避できます。
決してそのまま巻き続けたり、無理やり引っ張ったりしないでください。事態が悪化します。
時間帯によるアクション
チニングはデイでもナイトでも成立しますが、時間帯によって効果的なアクションがあります。
- デイ:派手めなアクションでリアクション狙い(ボトムバンピングなど)
- ナイト:よく見せてあげる(ズル引きなど)
チヌがよく見える時間帯は、なるべくルアーを見せないように、よく見えない時間帯は、ルアーを見せるといった感じですね。
上流からドリフトさせる
今回の釣り場の川は、朝までの雨により非常に流れが速かったです。もちろん、通常の釣り方をするとルアーが一瞬で流されてしまいます。
- 上流にキャスト
- ラインテンションを一定に保ちながら流れに任せる(転がす)
- アクション
流れが速い川で下流にキャストすると、一気に岸際にルアーが流されます。
また勝手にルアーが動き、常に糸ふけが出続けるため、ラインテンションを一定に保ちながらリーリングしましょう。
リーリングでなく、ティップの位置を動かしてテンションを保つ方法もあります。この釣り方をドリフトと言い、流れが速い状況で有効な釣り方です。
アタリはどう出る?合わせ方は?
チニングで迷うのが、アタリが出た時にいつ合わせをいれるのか?そもそもアタリはどう出るのか?ということです。チニングで出るアタリや、合わせ方は大きく2つあります。
- コツッコツッと竿先が入る→早合わせ厳禁、または糸を送る
- ぐーっと竿先が入る→即合わせ
チヌは甲殻類を何度か噛んで攻撃し、弱ったところを捕食します。その時はコツッコツッとアタリが出るため、早合わせをしてもフッキングできません。
一方ぐーっと竿先が入るアタリは、チヌがルアーを加え移動している証拠です。その時は即合わせが有効です。また「コツッコツッ」から「ぐーっ」に変わることもあります。
チヌは口元が非常に硬いため、合わせを入れるときはい糸ふけを取って、しっかり合わせましょう。
チニングで狙うべきポイントとコツ
チニングだけでなく、魚がいないところで釣りをしても釣れないのは当然です。
同じ川でもチヌが居つくポイントがあり、釣果をあげるためにはそのポイントを狙って釣りをすることが絶対条件になります。
チヌが居つく浅瀬と浅瀬の間の水路
川の流れで水面が「モワモワ」と細かく波打つポイントがあります。そこは浅瀬です。その「モワモワ」と「モワモワ」の間は、チヌが通る水路となっています。
川を登ってきたチヌは、捕食を目的としていることが多く、移動している間もエサを探しています。
水路は多くの「フレッシュ」で「すれていない」「空腹」のチヌが通るため、ルアーを見つけたときの反応も早いです。
反転流
川の流れの中でも、障害物に流れがあたって、反転流をおこしているポイントがあります。
ここにはベイトやエサがたまりやすいため、チヌがいる可能性も高いです。
また、今回のような流れの強い日でも、比較的流れが緩くなり、釣りがしやすいポイントになります。一度はルアーを通しておきたいポイントです。
壁際や水際
川を登るチヌ(クロダイ等)はカニも捕食対象にしており、カニが行き来する水際や壁際もポイントです。
しかし、これらのポイントにつくチヌ(クロダイ等)は、簡単に見つけられる反面、こちらの姿も簡単に発見されます。
警戒心の大変強いチヌ(クロダイ等)は、人の姿が見えた瞬間すぐに逃げてしまうため、こちらの気配を悟られないことが大切です。
釣り場に着いたら、まず一番近い壁際にキャストし、その次に左右の壁際や水際を攻めるとチヌ(クロダイ等)が釣れる可能性が高まります。
チニングのワンランク上のコツ
チニングのコツは「底」を意識することです。しかし、状況によりチヌ(クロダイ等)は「水面」を意識することがあります。
そのときのために、トップ系ルアーをルアーケースに忍ばせておくと良いでしょう。トップ系の釣りは、とにかくバイトシーンが見れるため、最高に興奮します。
まず釣り場に着いたら、トップ系→バイブレーションorミノー→フリリグなどを使ったワーム、の順でルアーローテーションするのもチニングの一興でしょう。
ルアーローテーションは、チニングを楽しむコツであり、正解を導き出す近道です。
悪条件でも初心者でもチヌ(クロダイ等)は釣れる!
今回の釣行は、雨とマッディーウォーターという悪条件下での釣りでした。
そんな状況で、チニング初心者が多い講習会は、チヌ(クロダイ等)の「爆釣」する結果を出しています。
徹底したことは、エグジグホッグで底を狙うことと、基本に忠実な釣り方をすることです。
ルアーが良かった、参加者が優秀だった、モンキーちゃんの指導が適切だった、さまざまな要因が重なり、チヌ爆釣に至りました。
悪条件でも基本を守れば、チヌ(クロダイ等)は釣れます。この夏は、尋常じゃなく引きを楽しめるチニングに挑戦してみてはどうでしょうか。
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